<社労士受験での失敗>
『社労士受験することになった経緯』
私が社労士の勉強をしていたのは、はるか昔のこと(20数年前)です。当時は人事の仕事をしていたものの上司は別部署との兼務で人事関係の実務に疎く、わからないことがあっても聞けない(聞いてもわからない)状況だったため、資格は取らなくてもいいから勉強してみようと思ったのが社労士受験のきっかけです。その頃は社労士という資格そのものの知名度も情報もなく、法律の条文も読んだことがなくあまりにも軽く考えていたのですが、さすがに試験範囲の幅広さに独学では無理だとわかり、受験予備校に通うことにしました。
『初めての予備校』
私が通っていたのは、大栄予備校(今は「資格スクール 大栄」となっているようですね)でした。今やどうやってその学校に決めたのか覚えていませんが、土曜日コースを選択して毎週土曜日まる一日授業を受けていました。
授業は大学のような一方的な講義形式で、慣れない長時間の授業にウトウトしていたような微かな記憶があります。(大学生気分?!)
資格スクール 大栄
『友達ができなかった・・・』
予備校には老若男女いて、比較的年齢層は高めだったように思います。特に男性は中高年の方が多く、全体的に女性の方が多かったような。。(遠い記憶)私のように初めての人だけでなく、2年目、3年目の人もいて、既にグループのようなものが出来ていました。人見知りな私はその中に入れず、1人で授業を受けて一人でパンをかじり、1人で帰っていく「ぼっち」状態(泣)そんなある日、とあるグループのおじさんがそのメンバーに「やっぱり過去問やで!とにかく過去問さえ解いといたらええねん!!」と言っているのが聞こえてきました。ものすごく確信を持って話していたので、「ふーん、そんなものなのかな」と思いつつも、「いや、でもおじさん落ちてるから今ここにおるんやん」とか心の中で毒づく私。結局、この予備校には2年間お世話になったのですが、友達は一人も出来なかったのでした。(悲)
『過去問が大事ってわかってるけど・・・』
その後も折に触れ、過去問をやるのが合格の近道だと見聞きするのですが、あまりにも法律に疎く理解に時間がかかったので、まずは習ったことをノートに整理していこうとしました。しかし、書いても書いてもノート整理は終わらず、書いてるからといって理解もできておらず、問題集はやっていたけれど過去問はほとんど手をつけられず、2年連続不合格。こりゃ、どうしたものかと途方に暮れていました。
『スクールが合ってないかも』
2年間、ずーっと試験のことが頭の片隅にあり、だんだんモチベーションが下がってきていたある日、母の知り合いで社労士の資格を取った方に話を聞く機会がありました。その方は日本マンパワーというスクールに通っておられて、少人数制で講師に質問もしやすく、今もその時のスクール仲間と勉強会してると聞いたので、思い切って3年目はマンパワーさんにお世話になることにしました。大栄のままだったら継続なので授業料も安いのに・・・と悩みましたが、少人数制で試験範囲を1年で2週するというやり方に賭けてみようと思いました。(ちなみに、日本マンパワーさんは今は社労士の講座は通信講座のみのようです。)
『過去問に取り組む(やっとか)』
2回の国試に失敗し、さすがに心が消耗してきていたので、「次で最後にしよう!」と思っていました。新しく通い始めた予備校では毎週宿題と授業前にテストがあり、しかも毎回テスト結果の順位が配られます!私は2年間も勉強していたにも関わらず順位は後ろから数えた方が早いという有り様。。。(確か数ページにわたる順位表のうち、後ろの2枚ぐらいに入っていたような・・・)そして1年間で試験範囲を2回転させるため授業の進むペースも早く、最初はついていくのが大変でしたが次第に慣れてきました。社労士の試験範囲はとても広いので、最初にやったものは数か月後にはほとんど忘れてしまっていたのですが、ここでは忘れた頃にもう一度学習するため定着に役立ったと思います。そして2回転目の後半には過去問に取り組み始め、過去5年分を3~4回繰り返したと思います。すると最初は散々な結果だったのが、繰り返すうちに正答率が上がり、最後の方はほぼ合ってるという仕上がりに!これにはビックリするとともに、なんでこれを最初からやらなかったのだ、と自分の頑固さを恨めしく思いました。
ちなみに、マンパワーでは最初の説明会のときに隣に座っていた理知的な女性(確かご主人が税理士さんとおっしゃっていた)と仲良くなり、ようやく友達ができた~、と喜んでいたのですが、残念なことにその方は平日コースを選ばれたのでその後お会いすることはありませんでした。かくして私はここでも「ぼっち」を続けることになりました。(どうでもいい話ですみません。)
『最後に』
このように、知識を定着させる勉強と試験に受かる勉強は違うことを身をもって経験した私は、社労士を目指している人から勉強法を聞かれると「とにかく過去問やって!」とアドバイスしてきました。ただ残念なことに何度これを言っても「まだやってない」と言っていた人はその後も合格することはなく、受験そのものを辞めてしまったようです。そして合格した人はやはり過去問やっていたと口をそろえて言います。もちろん試験に受かることだけが良いことではありませんが、試験勉強を終わらせて次に進みたい人には、一通り試験範囲を勉強した後は過去問に取り組むことをお勧めしたいと思います。
『最後の最後に』
しかーし、キャリコンは社労士と違って実技試験もあるので同じようにはいきません。実技試験対策としてはロールプレイを繰り返して慣れていく必要があるので、今回こそは友達作ってガンバるー!!
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